麻乃亭に行ってみた 120年前にタイムスリップ

2022年12月10日

あなたの近くに、120年前のたたずまいそのままが活用されているお宅がありますか?
もし、近くにあれば、立ち寄ってみたいと思いませんか?

可部街道(広島市西区横川町~安芸高田市に到る道路。国道54号の現道・旧道)沿いのこの建物は、激変する街中にあって、今でも120年前のそのままが大切に遺されています。その当時、大八車に麻などを積んだ人々がお互いに声をかけあい賑やかに往来していたこの道。今では路線バスやトラックまでもが頻繁に行き来しています。

のれんをくぐり玄関を開けると、まるで、おじいちゃんやおばあちゃんの家に里帰りしたような懐かしさ、さらに心が自然にほどけていく感覚を覚えました。広間には、浄土真宗に関わりがうかがえるような額も掛けてあり、その由来を大家さんにお聞きしてみたいと思いました。

大家さんは定期的に訪れて、庭の掃除を始め家屋の手入れなども手がけておられるそうで、建物を大切に思うだけでなく、そこに集う人たちへの心遣いにもあふれた方です。

今なら断捨離の対象とされてしまいそうな調度品も、こちらでは役割を与えられ、それぞれが輝いてみえました。単に懐かしさだけでなく、ギャラリーやショップ・エステ、時には音楽会や落語会など、老若男女が集える仕掛けがいっぱい用意されていました。

改めて、日常と違う場所に身を置くことの楽しさをを実感するとともに、そのような場を護っておられる陰のご苦労に思いを馳せました。年季の入った生活道具やリユースされている家具など一つひとつに心ひかれ、あっという間に2時間近くが経過していました。

お寺もこの麻乃亭のように、お参りくださった方にとって懐かしさやぬくもり、新たな気づきやつながりを再発見して頂ける場として護っていきたいと思いました。

いずれ、この麻乃亭で「お坊さん×絵本読み聞かせ」イベントを開催してみたいなあ。

■ご紹介:麻乃亭ホームページ
https://www.asanotei.com/%E9%BA%BB%E4%B9%83%E4%BA%AD/
明治から大正にかけて麻の産地として栄えていた古市。現在では広島市安佐南区の中心部として賑わっていますが、一歩足を踏み入れると百二十年前の佇まいを今なお残す旧黒田邸。
この佇まいを活かしつつ、ソーシャルディスタンスや換気等にも配慮し、カルチャーや展示会、さらにリモートでの催し物やSNSの発信拠点としての利用を可能にした、古き良き物と現代ニーズを融合させた新しいコミュニティの場です。

■絵本のお坊さんが出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、いのちをふり返る機会を俱に過ごしましょう。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受け出来ます。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、新たな出会いと関わりが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受け出来ます。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。
*仏さまのお話・絵本読み語り・悩み事相談は、オンラインも可

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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