いったいこれは何でしょう? あなたに気に留めていただくきっかけ

2022年12月11日

一生懸命やっているつもりの私です。
でも、それがこちらの自己満足ではいけませんでした。
伝わらないからといって、相手を批判してはなりませんでした。

お寺での法話会や仏教講演会などで、お坊さんからこんな言葉を聞くことがあります。
「仏教は、人生に問いを持っていない人にはわからない」
確かに、この言葉は一理あります。
それは、
「本当は、大切な問いがあるのではないですか?」
「あなたが自身の問いに気づいた時、それが大切な仏縁になりますよ」
という意味なのでしょう。
私自身も、かつてご法話の中でこの言葉を紹介したことがありました。
しかし、今では、何かしらの違和感を感じています。
お寺の法話会や仏教講演会に足を運ぶ人とそうでない人を分別し、そこに何かしらの優劣を付けてしまっているのではないかと気づいたのです。

源光寺には、「宝池墓苑」や「樹林葬型公園墓地びおらの丘」があります。
お寺の山門をくぐって墓地に上がり、多くの方がお墓参りをされます。
でも、その方々が、お寺の法話会においでなさることはほとんどありません。

正直に申しあげると、その方々の姿を拝見しながら、とてもさみしい思いをしています。
「浄土真宗には、聴聞に始まり聴聞に終わるという言葉があるように、お墓参りで終わらず、あなたにとってのより所となるように法話会にもお参りいただきたいなあ」
と思っている私です。

でも、それは、心に秘めているだけでは、だれにも伝わりませんね。
また、お墓参りだけで終わる方を心の中で批判しているようでは、その方に大変な失礼をしていることになりますね。

そこで、浄土真宗や源光寺の願い・方向性について、一人ひとりにもっと気に留めていただけるような仕掛け創りを工夫しようと思いたちました。

写真の四角い石からQRコードが読み取れるようになっています。
源光寺ホームページに飛ぶことができます。そこには、源光寺の様々な活動が紹介されています。
地元の岩岡石材店さんが手がけてくださいました。

多くの場合は、ご先祖のためのお墓参りから始まりますが、
「自分にとっても大切なより所になりました」
と受けとめていただけるよう、源光寺はこれからも新たな創造を続けます。
お力添えを頂けると、うれしいです。

源光寺のおいでになった時は、スマホをぜひかざしてみてくださいね。

■ご紹介:岩岡石材
https://iwaokasekizai.com/

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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